家で映画を見ようと思って、結局一本も見ない日がある。
時間がないわけではない。むしろ、今日は時間があるぞと思って探し始める。飲み物も用意して、ソファに座って、何を見ようかなと探す。ここまではすごくいい休日なんだけどね。
見たい映画はいくつかある。でも、見たいと思っていた映画を今見たいかというと、そうでもない。面白そうだけど、今日はちょっと重いなとか。これはちゃんと集中して見たいなとか。誰に頼まれたわけでもないのに、見るための条件を自分で増やしている。
若い頃はもっと適当に見ていた気がする。テレビでやっていたら途中からでも見たし、よくわからない映画も最後まで見ていた。今は最初から見られるし、好きなところで止められる。それなのに、見るまでが長い。
たぶん、つまらなかったら嫌なんだと思う。せっかくの休みに二時間使って、何だったんだこれって思いたくない。映画を見る前から、見終わった自分の機嫌を気にしている。面倒くさいおじさんだな。
先日も、夕飯を食べたあとに映画を探していた。昔見て面白かった映画が出てきて、これなら間違いないなと思ったのだけど、せっかくだから知らないものを見たい。で、知らない映画を選ぶと、本当に面白いのかなと思う。どうすりゃいいんだ。
作品の説明を読んで、予告を見て、ほかに何があるか探す。予告ってうまくできてるよね。どれも面白そうだし、何本か見ていると少し満足してしまう。ただ、いざ本編を見ようとすると、二時間十八分って書いてある。長いなぁ。さっきまで十分時間があったのに。
短い映画ならいいかと思って探し直したけど、今度は時間で映画を選んでいるのが嫌になってきた。別に仕事じゃないんだから、終わらなければ明日続きを見ればいい。それはわかってるんだけど、明日の自分が続きを見たいかはわからないしね。
そんなことをしているうちに、飲み物がなくなった。時計を見ると一時間くらいたっていた。もう見始めていたら、半分くらいまで進んでいたのか。そう思うと惜しいけど、ここから二時間はさすがに眠くなる。
結局その日は、前に見た映画の好きな場面だけ見た。途中から見てもちゃんと面白かった。ここでやめようと思ったところから、もう少し先まで見てしまった。
見たい映画の一覧には、また三本追加してある。今度、時間があるときに見ようと思う。時間はあったんだけどな。


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