シーツを洗うおじさん

「シーツを洗うおじさん」の内容を描いたイラスト Urban Lifestyle (都市の断片)

日曜日、よく晴れていたのでシーツを洗った。

朝起きたときは、今日は何もしないつもりだった。コーヒーを飲んで、スマホを見て、腹が減ったら何か食べる。それくらいでいい。せっかく休みなのだから。

ところが、洗濯機を回そうとしたら、洗剤が少ししか残っていなかった。いつもの洗濯をしたら、ちょうどなくなりそうな量だった。

こういうとき、なぜか大きなものを洗いたくなる。どうせ詰め替えるなら、先にシーツも洗ってしまおうと思った。別に、詰め替えたあとで洗っても何も変わらないのだけど。

シーツを外すのがまず面倒くさい。

四隅にゴムが入っていて、マットレスにかぶせるやつなのだけど、一つ外して、反対側へ行って引っ張ると、さっき外したところがまた引っかかる。朝から何をやっているんだろうね。

それでも洗濯機に入れてしまえば、あとは勝手にやってくれる。ここはいい。僕が働いている感じがするけど、実際はコーヒーを飲んでいる。

洗い終わったシーツを持ってベランダへ出たら、思ったより風が強かった。

大きい布って、風を受けると結構な力がある。物干し竿にかけようとして広げたら、顔に巻きついた。洗ったばかりのシーツで顔を拭いてしまった。まぁ、僕が寝るんだからいいか。

なんとか干して部屋へ戻ると、妙に気分がよかった。

まだ午前中なのに、もう家のことを一つ済ませた。今日は十分やった気がする。シーツ一枚で十分というのもどうかと思うけど、普段はその一枚も洗わずに休日が終わるからね。

昼飯を食べて、少し横になりたくなった。

寝室へ行くと、マットレスがむき出しになっていた。そうだった。シーツを洗っているのだった。

そのまま寝てもいいような気はする。ただ、わざわざシーツを洗った日に、その下を汗で汚すのもなんだか嫌だ。こういうところだけ気になる。

ソファで寝ようとしたけど、足がはみ出す。曲げればいいのだけど、昼寝をするために体を小さくしているのが気に入らない。せっかく家にいるのに。

ベランダに見に行ったら、シーツはほとんど乾いていた。端っこの、ゴムが入っているところだけ少し湿っている。

もういけるんじゃないかと思って触る。やっぱり湿っている。別の場所を触る。そっちは乾いている。当たり前なのだけど、乾いている場所を多く触れば、取り込んでいいことになりそうな気がしてくる。

結局、そのままにした。

午後はスマホを見ながらソファに座っていた。寝ないつもりだったのに、気づいたら寝ていた。足もちゃんと曲がっていた。眠ければ何でもいいらしい。

夕方、乾いたシーツを取り込んだ。

洗濯って、洗うところまでは簡単なのよね。干して、取り込んで、またつけるところまである。朝の僕は、洗濯機のボタンを押したあたりで満足していた。

また四隅を引っ張って、ようやくベッドに戻した。試しに横になったら、さらっとして気持ちがよかった。やっぱり洗ってよかったなと思う。

ただ、昼寝をしたせいで、夜になってもあまり眠くない。

シーツはきれいになった。早く寝たいのだけど。

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