昼寝するおじさん

「昼寝するおじさん」の内容を描いたイラスト Urban Lifestyle (都市の断片)

昼寝が好きだ。

昼ごはんを食べて、ソファに横になる。窓から風が入ってきて、外で誰かが車を洗っている音がする。こっちは何もしなくていい。ああ、休みだなぁと思う。

ただ、昼寝をすると、だいたい寝すぎる。

20分ぐらい寝るつもりで横になって、起きたら夕方だったりする。あれは嫌だね。寝る前はまだ何でもできそうだったのに、起きたらもう晩ごはんのことを考える時間になっている。別に何をする予定もなかったのだけど、何もできなかった気になる。

先日も、ちょっとだけ寝ようと思った。

午前中に掃除をして、洗濯も済ませた。ちゃんと働いたので、寝てもいいだろう。誰の許可がいるわけでもないけど、何かひとつ済ませておくと寝やすい。掃除をしたのは30分ぐらいだったと思う。それでも午後いっぱい休む理由としては十分なのだ。僕の中では。

一応、スマホのアラームをかけた。30分後。

20分だと、寝付くまでに時間がかかったらほとんど寝られない。そこは余裕を持って30分。こういう余裕はちゃんと考える。

横になったら、意外と眠れなかった。

さっきまであんなに眠かったのに、いざ寝ていいとなると、なんだか目が冴えてくる。寝る向きを変えたり、足をソファの肘掛けに載せたりしていたら、アラームが鳴った。

まだ寝てないんだけど。

これで昼寝が終わったことになるのは、ちょっと納得がいかない。30分横になっていたのは確かだけど、欲しかったのはそういう休憩じゃないのよ。

もう一回、30分後にかけ直した。

今度はすぐ寝たらしい。次にアラームが鳴ったことは覚えている。止めたことも覚えている。ただ、起きようとは思わなかった。ようやく眠れたところだったからね。もう少しぐらい寝てもいいじゃんと思った。

目が覚めたら、部屋が薄暗かった。

スマホを見る前に、これは結構寝たなと分かった。外の洗車もとっくに終わっている。体がだるいし、口の中が変な感じだし、寝る前より調子が悪い。水を飲んで、しばらくソファに座っていた。起きても結局ソファにいる。

あんなに気持ちよく寝始めたのになぁ。

夜は夜で、なかなか眠くならなかった。まぁ、あれだけ寝たらそうなるよね。布団の中で、昼間にやろうと思っていたことがいくつか浮かんできた。そういえば、散歩ぐらい行きたかった。

次の休みは昼寝をやめようかとも思うけど、ごはんを食べたあとに眠くなったら、たぶんまた横になる。

最初の30分で眠れていればよかったんだよな。そこがどうも惜しい気がしている。

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